オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2019年2月

寺塾3回目

2月23日(土)第3回目の寺塾が開催されました。源聖寺様を会場として、実践仏教では「散華」(サンカ)を実際に体験し、蓮の花びらを作成して頂きました。この作成した華は5月に浄國寺様にて五重相伝が開莚なされる法要時に、実際に使用させて頂きます。

 

IMG_0147

 

 

大本山善導寺

福岡県久留米市に浄土宗二代目聖光(しょうこう)上人お開きになられた、大本山善導寺に久しぶりに参拝致しました。耳納山や筑後川と自然に囲まれた、のどかな場所にあり、境内には樹齢800年の天然記念物の楠が2本あります。

 

IMG_0141

 

 

住職法話2月「言葉の大切さ」

言葉や会話はとても簡単なことのようですが、悪気がなくても気づかないうちに誰かを傷つけることもあります。その反面、人を救うこともでき、癒すこともできます。言葉とは自分の考えや心を伝えるための重要な手段です。

言葉はお金がかからない、タダであるからといって、思ったことを次々に口にするのではなく、言葉の力を理解して、お金のように考えて使うことが大切であります。

震災での出来事ですが、市役所の人が必死でおにぎりを届けていました。そうすると、「おじいさん、おにぎりを戴きました。一つしか当たりませんから半分ずつ戴きましょう。有り難いことです。すみませんね」と老婦人が有難くそのおにぎりを受け取っていました。ところが、その隣の老夫婦の主人は、「今何時だと思うとるんや。夜中の十一時過ぎやぞ。わしら、朝から何も食べとらんで。水も飲んどらんのや。それなのに、こんな冷たいおにぎり一個か。お前ら、わしらに死ねというのか」と、物凄い剣幕でかみついていたのでした。

おにぎり一個という現実は同じでも、その人の心の持ち方ひとつで、ほのぼのとした温かさを感じる人もいれば、怒りをぶちまける人もいます。心は言葉に表れるといいますが、正に感謝の気持ちを素直に持てるか、心の中が自然と外に、表情に、言葉となって出てくるものです。

 

  たった一言が人の心を傷つける

  たった一言が人の心を温める