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住職法話「素直に」

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『涙』

仕事一本 ガンコな父 名前で呼ばれたことも なかったから

必要以上 会話すらない そんな関係である

ある警察官は 僕の父に質問をしました

「子どもを漢字一文字でたとえるとなんですか」

まっ白な紙に 大きく 大きく 書かれた文字は 「宝」でした

そのとき ぼくは おさえられない なにかを感じました

数秒後には キレイな 涙が流れていました

 

奈良少年刑務所で、詩の授業があり、受刑者たちの詩集「世界はもっと美しくなる」の中に書かれている「涙」というDくんの詩です。

なにも書くことができなかったDくんが、3回目の詩の授業で「涙」という作品を出されました。

 

心の内を素直に見せる事ができなかったのでしょう。2回目までの授業では心を閉ざしていたから、詩が書けなかったのではないでしょうか。3回目には見違えるほどの素敵な詩を書かれた。心が解放された瞬間であります。

親はいつまでも子どもの事を案じている、そしてどんな悪いことをしていても見捨てない、宝物として、我が子を見ている。

 

阿弥陀様も必ず見捨てぬぞ、だからこそ我が名を呼べと、慈悲と智慧のまなざしで、私たちを見続けてくれています。心の我を張るのではなく、素直に受けとってまいりましょう。眼には見えない支えられているものに気づき、お念仏を申してまいりましょう。