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月別アーカイブ: 2019年10月

寺フェス

初の試み、5ヶ寺が色々な企画で大人対象の「寺フェス」を10月20日(日)に終える事ができました。当山としては、定番の「アマチュア落語」そして、昨年11月から始まった「寺塾」を凝縮した30分バージョン。おでんを80食用意いたしました。

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おかげさまで沢山の来山があり、大盛況でおでんも完売致しました。

大勢の方々のお手伝い、支えがあってこの企画は成し遂げることができました。

私の拙い法話のテーマは「感謝」でありました。どの様に伝わったか、伝えたい事と伝わる事は違いますがこれからもいろいろと悩み考え、いろいろと発信していきたいと思います。

 

稱念寺寄席第14回

彼岸花

もう10月なのに、気温は30度と秋の訪れが遅く感じます。

境内の彼岸花もお彼岸が終えて咲始まりました。

 

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住職法話10月「人それぞれ」

お釈迦様は生まれてすぐ7歩あるいて、「天上(てんじょう)天下(てんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)」と言われました。

天の上にも天の下にも、この広い地球上でただ私一人が尊しという意味ではなく、自分という存在は、誰にも変わることができない人間として生まれており、この命のまま尊い。他人と比較して傷つくこともなく、他人より優れているところがあっても、おごり高ぶらないという言葉でございます。

槇原敬之さんが作詞作曲をした「世界に一つだけの花」という歌があり、解散されたスマップも歌っていました。

槇原さんは1999年覚醒剤事件の有罪判決があり、世間を騒がせ、全国ツアーコンサートやCDやその他のものがすべて回収になり、損害は膨大な金額になったそうです。

何億もの負債を背負い、苦しまれたそうです。その苦しみの中で、山梨県は身延山、日蓮宗の総本山久遠寺に着きました。石段で一息しているときに。若いお坊さんが傍に寄ってきて、声をかけてきました。槇原さんですね?

お寺の書院に案内され、いろいろな話をされました。

その折に「天上(てんじょう)天下(てんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)」の話をうけました。人生の絶望を感じてお寺に来たけれども、このお言葉を頂いて、生きる勇気を得て、前向きにもう一度頑張っていこうと決心されたのです。世の中の役に立ちたい、自分にできる事は、歌を歌い、作詞、作曲をすることである。この道で多くの人を幸せにしていきたいと。こう考えて「世界に一つだけの花」という国民的歌が誕生しました。

「ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて 争う事もしないで バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる
一人一人違うのにその中で 一番になりたがる
そうさ 僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かさせることだけに 一生懸命になればいい

小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから
ナバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」

比べる事もなく、争う必要もない、人はそれぞれに尊い存在である。

「みんなちがって みんないい」(金子みすゞ)

今世間は「寛容さ」という言葉を忘れているのではないでしょうか。

 

10月掲示伝道

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