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住職法話5月「選択の自由」

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家庭環境が劣悪な中で育った、双子の兄弟がいました。兄は父親と同じように酒浸りで、仕事も続かず堕落した生活を送っていました。

ある人が彼に質問しました。「なぜあなたは、こんな人生を送っているのですか」

そうすると彼は「あんな家庭に育った私は、こんな人生しか送れなかった」

弟の方は、仕事も順調であり、幸せに暮らしておりました。

ある人が同じように弟に質問しました。そうすると弟の答えは「あんな家庭に育ったから、私はこのような人生を送れた」

双子の育った環境や遺伝子は同じであり、似たような人生を歩んでも不思議ではないのに、全く違った人生を過ごしています。

父親の姿を見てきて、これではだめだという反面教師としてとらえたのか、その選択は自分自身にあります。

物事をどうとらえるのか、またどう対応するのかは本当に大切な事です。過去から学び、未来を見据えて行動し、想像力を働かせる。自覚という言葉を今一度考えたいものです。

コロナ禍での行動を一人一人がどう自覚するのかが未来を決めていきます。合掌