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新型コロナウイルス感染症の対策として、
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、
2.密集場所(多くの人が密集している)、
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
という3つの条件が同時に重なる場では、感染を拡大させるリスクが高いと考えられています。感染拡大を防止するためにはこの「三密(サンミツ)」は避けるべきものですが、一方、仏教では大切にして頂きたいのが「三宝(サンボウ)」です。三つの宝とは、「仏」「法」「僧」の三つであります。
仏様とは「明るい」阿弥陀如来様は金色であり、無量光という別名がある様に、どんな所にいる者でもお慈悲の光明に照らされている。ただ、我が名(南無阿弥陀仏)を呼ぶ者だけを照らして下さるのです。
次に、法とは「正しい」世の中の法律は時代と共に変化するが、仏のみ教えは永遠に変わることがない、だから正しいのでございます。
僧とは「仲良く」僧侶を和合衆(ワゴウシュウ)と申しまして、集団生活し、修行をします。仲たがいしておりましたら、修行ができません。気が合う合わないという感情抜きに生活を共にするのです。ですから、三宝とは「明るく・正しく・仲良く」この三つを大切にしていく事であります。家庭に置き換えるならば、明るい家庭は、お互いに意見を言い合い、悩みを打明け、相談するので、正しい家庭になる。そして、正しさの中に平和がおとずれるので仲良くなる。仲良い家庭は明るく会話する。すべてが連鎖をおこし、繋がっていきます。温もりのある家庭環境や、いがみ合いを無くす世の中になってもらいたいものです。
ネット社会では安易に誹謗中傷が匿名で行われます。意見を伝えることは大切ですが、そこには思いやりのある言葉で話し、顔がみえないからこそ、相手に思いを寄せていきましょう。合掌
コロナウイルスの影響で、県外ナンバーの車に嫌がらせ行為があるという事をニュースで知りました。昨日、広島ナンバープレートの横に大阪在住者とステッカーが貼られていました。
また、和歌山県では、県外ナンバー車に、県内に住んでいる確認書を交付するようになったそうです。仕事関係で県境をまたぐドライバーもいるはずです。嫌がらせは断じて許せない行為です。他者を認め、人間は共に生きている存在なのですから。
フランスの貧しい村のお話です。
その村にある教会に長い間おられた牧師が他の村へ移り住む事になりました。
長年お世話になった牧師に対して、村人たちは何かお礼をする事になり、相談しましたが、貧しい村なので、贈る物がない、お金がない。
そこで、村長は、村人全員に対してワインを一杯ずつ持ちより、樽に詰めてこれを感謝の品と考えました。
村の真ん中に樽を置き、村人全員が樽にワインをそそぎました。
ワインで満たされた樽を贈られた牧師は感激し、その村を離れたのです。
新しい赴任地に着いて、この牧師はワインを飲もうとして驚きました。
なんと、ワインが真水に変わってしまっていたのです!
驚いた牧師は、この不思議な出来事を前の村の村長に伝えます。
連絡を受けた村長は、原因を調べるために村人たちに話を聞いてみると。
この村人たち、「自分ひとりくらいならバレないだろう」と考えて、全員がただの水を樽にそそいでいたのです。
自分だけだと思ってやったことをみんながやるとプラスのものがゼロになってしまうのです。
協力しなくても、大丈夫という考えではなく、一丸となり物事にあたると大きな力になります。
誠実さ、素直さ、正直者が報われる世の中であって欲しいものです。
新型コロナウイルスで自粛が続いています。皆さんの力をひとつにして、この難局を乗り越えたいものです。
仏さまは、皆さんの行動を、見てござる、知ってござる、聞いてござる。
今月があなたにとって、よい月でありますように。合掌