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日別アーカイブ: 2019年3月3日

晋山式(シンザンシキ)

昨日2日(土)大阪府茨木市の乗雲寺様にて晋山式が厳修されました。晋山式とはその寺の住職として入山する儀式であります。春日和の中おごそかに儀式を終える事ができました。私も平成12年3月12日に晋山式をさせて頂き、その時の事がよみがえってまいりました。

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法灯を継承するということは、大変な事でありますが、新命(シンメイ・新たな住職)は温和な性格で、なにごとにも真摯な姿勢をもって事に当られ、信頼を得ておられます。法類寺院(ホウルイ・寺の親類関係のようなもの、法の繋がり)としても安心して見守っていけます。

住職法話3月「彼岸」

いい季節になりました、春。花粉症の人にとっては、いやな季節でございますが、入園・入学・就職とスタートの時期でございます。
春の語源は田んぼに水をハルから「春」、秋は田んぼの水をアケルから「秋」といわれております。陽気な季節、花が咲き乱れ人の心を和やかにしてもらえます。
トイレにも花が咲きます、さぁどんな花が咲くのでしょうか?
答えはスイセンです。(笑)

「スイセン」の画像検索結果

では、冷蔵庫で咲く花は?ヒヤシンス(笑)

「ヒヤシンス」の画像検索結果
またまた問題、大阪は水の都と言われております。この川は珍しい川で、2本流れています。何川と何川でしょうか?答えは向こう側とこちら側。
彼岸も向こう側とこちら側があります、向こう側が彼岸、極楽浄土を示し、こちら側は此岸、娑婆世界、私たちの住んでいる世界を表すのでございます。
彼岸とはサンスクリット語の「パーラミター」の漢訳で「到彼岸」を略した言葉であります。
此岸を離れて彼岸に到達することであり、私たちは迷い苦しみの世界から、安らぎの世界へ渡らせていただけるのは、自分の力では到底できません。法然上人は阿弥陀様のお力、他力本願にて彼岸へ渡らせて頂けるすべをお示し下さいました。それがお念仏、「ただ一向に念仏すべし」でございます。スタートがあればゴールがあるように、私たちはこのゴール、西方極楽浄土、彼岸を目指して、より一層この彼岸の時期にお念仏をお称えしたいもです。