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無常の世

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この度の台風、地震被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。当寺でも瓦が飛んで、被害を受けました。鴨長明の「方丈記」の冒頭部分は、リズミカルな文章で無常を表現しています。「行く川の流れは絶えることがなく、それでいて、水はもとの水ではない。淀んだところに浮かんでいる泡は、あちらで消えたかと思うと、こちらで生まれ、ずっととどまるということがない。世の中の人間と住まいのありようを見ても、まったく同じようなものである。」

無常とは常にそのままではない。変化し、思い通りにはならない。頭ではわかっているのに、心がついて行かない。苦しみはなくならないが、「無常の世」であると受取ることができるのであれば、苦が苦でない世界があるのではないでしょうか。

前を向いて歩いて行きましょう。IMG_1885