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住職法話3月「法然上人のみ教え」

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宗教とは大別して、悟りの宗教と救いの宗教があります。

法然上人は、内心を問うてみると、己の力ではどうしても悟れない、仏教の基本的修行の三学(戒・定・慧)を極める事が何一つできないこの私がいると、かねがねおっしゃっておられました。この自覚こそが、念仏者の出発点であります。阿弥陀様の本願を信じて、念仏により救われていく。救いの宗教を求め、そして、「凡夫」のための宗教を法然上人は確立させ、凡入報土(凡夫が阿弥陀様の極楽浄土に往生すること)のみ教えをありがたく頂くのであります。そのご恩徳に報恩感謝の誠を捧げたいものです。

 

毎年4月第二日曜日は7ヶ寺での御忌(ぎょき)法要(法然上人のご恩徳を偲んでする法要)を勤める予定でしたが、新型コロナウイルスにより、残念ですが、中止となりました。